マイクロRNAの役割

私たちのカラダは、遺伝子によって設計され、その情報は細胞の核内にあるDNAに存在し、DNAの情報を*メッセンジャーRNAに転写したのち、*タンパク質合成という形で翻訳され働いています。合成されたタンパク質が、状況に応じてバランスよく作られることで、細胞→組織→臓器が正常に働きます。
*メッセンジャーRNAに転写:タンパク質を合成するためにDNAの情報をコピーすること。
*タンパク質合成(翻訳):筋肉、血液、ホルモン、免疫などカラダのさまざまな機能を担うこと。

マイクロRNAは、タンパク質を合成する情報を保有していません。細胞がいつどのようなタンパク質を作るかをコントロールする役割を担っています。つまり、マイクロRNAは、標的となるメッセンジャーRNAに結合することでタンパク質合成の調整をしています。

ノーベル賞を受賞したアンブロス教授とラブカン教授は、タンパク質合成の際に、『マイクロRNA』がタンパク質合成量の調整を担い、病気の発現または抑制に重要な役割を果たしていると突き止めました。

タンパク質合成の調整役であるマイクロRNAが異常な働きをすると、細胞の増殖に関わるタンパク質の量もバランスを崩し、その結果がんなどの病気の発生を引き起こす事が明らかとなっています。

マイクロRNAは、幹細胞培養上清液の中にも多く含まれています。以上の事から、*マイクロRNAは、病気の抑制(良い方向)にも病気の発現(悪い方向)にも働くため、病気の予防や改善に効果的なマイクロRNAが含まれた幹細胞培養上清液を投与することが重要になります。
*がんは、マイクロRNAの異常が頻繁に起きて引き起こされる疾患といわれています。

マイクロRNAの特性を利用したがん検査技術や治療薬の開発が進む中、これまで臓器別の治療が当たり前であったがん治療が、遺伝子別の視点にも拡大しつつあります。

マイクロRNAヒートマップ
AD(脂肪) WJ(臍帯) SHED(乳歯髄) MSC(骨髄)

表左は、間葉系幹細胞培養上清液中にある*細胞外小胞(エクソソームなど)に含まれる397種類のマイクロRNAヒートマップです。赤い部分が、マイクロRNAによる*遺伝子発現に特異的なことを示しています。
*細胞外小胞(エクソソームなど):細胞から分泌される小胞の総称のこといいます。その1種であるエクソソームは、マイクロRNA・メッセンジャーRNA・DNA・タンパク質など多くの情報伝達物質を内包し、細胞間の情報伝達や生体内の多くの機能に関与しています。中でもマイクロRNAは、生体機能のさまざまな場面で細胞が正しく機能するための役割を担い、がんをはじめとした疾患とも深く関与していることから最も重要です。
*遺伝子発現とは、遺伝子の情報が、細胞における構造および機能に変換され形質として現れること。


マイクロRNAヒートマップからは、乳歯髄に特異的な範囲が多いことが解ります。乳歯髄の足りない部分を補うように臍帯や骨髄での遺伝子発現が認められます。上記の理由から、当院では、乳歯髄を第一選択とし、臍帯や骨髄も患者さんの症状に合わせて投与しています。

表右は、ヒートマップの基になった国立がんセンターによる論文です。近年、乳歯髄が包有する特異なマイクロRNAは、様々ながん細胞(脳・胸腺・子宮・前立腺・骨・血液)の増殖や転移を抑制することが論文で報告されています。幹細胞移植と比較すると、幹細胞培養上清液では、細胞を移植しないために腫瘍化するリスクはなく、これまでの臨床研究で副反応は全く報告されていません。
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